コラム
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共依存について
- 心の健康に関するコラム
- 2011.11.18
☆共依存について☆
「成績が良ければ認めてもらえる」ように、条件付きで受け入れられる育ち方をした人に見られる「人に受け入れられようと過剰な努力をする」「過剰な部分で人の依存的な部分を引き出す」共依存者についてです。
その過剰な部分・心の出っ張りを使って人を支えたり人の分まで自分が責任を取って頑張ったりすることが、自分の存在意義の証明なのです。
出っ張りを使わないと人に認めてもらえないのではないかという恐怖をどこかで感じているのです。
努力して苦しむことが、自尊心を保ち生きる実感を高める偽りのエネルギーのようなものです。
傷つきながらも何とか頑張って生きてきた習性が詰まっているのです。
私も思い当たるところがよくあり、それがあったからこそここまで諦めずに活動して来られたということも感じますが…共依存者の特徴を箇条書きすると
①今の現状や自分の感情や欲求がよく分からない。
「今自分は何を感じ、どうしたいと思っているのか」がを周りの人達は何を感じ、何を求めているのか」にすり替えているので、自分は何をしてあげたらいいのか執拗に気をもみます。無理して相手の希望に合わせ、本音が出せません。
②ありのままでいていいんだと思えない。
誰かに必要とされたり役に立たないと、そこにいてはいけないんだと思っています。
評価や見返りがないと自分の存在価値がないのだと思い、誰かのために頑張っている自分でないとダメなのです。
自然にありのままで自分がいることは、評価を得られない恐ろしい状態です。
③相手と自分の境界線があいまい。
相手が困ったり不機嫌にしていると、「自分のせいだ、自分がどうにかしなければいけない」という気持ちに駆られます。私は私、あなたはあなたというボーダーラインが曖昧になっていて、相手の問題を引き受けたり同情し過ぎて滅入ったりします。
④~すべき、~するのが普通などと囚われる。
⑤相手の問題は自分のせいと思うため、自分が頑張れば相手が変わってくれる・受け入れてくれるので、その努力を怠ることに罪悪感を感じる。
⑥善か悪か、やるかやらないか、白か黒かと極端にとらえ、ほどほどの考え方ができない。
⑦相手に尽くすことで相手を支配する。相手が思い通りにならないと振り回されて相手に恨みを持ったり被害者意識に苛まれる。
⑧問題を心に押し込めて何でもないように振る舞う。和を保とうと努力し、無頓着な人に腹を立てる。
⑨溜まった怒りを適切に扱えず、八つ当たりしたり陰で悪口を言ったりする。
⑩相手のために尽くすことには耐えられるが、相手が自分の意思で行動するのを我慢強く待つことができない。
⑪相手に感謝されるという報酬がないと落ち着かず、その理由を探して憤慨する。
⑫相手への感情が怒り→同情→許しを繰り返し、そこから反省することがなく、状況が良くなると相手のいい所だけ思い出す傾向がある。
⑬いつかは見捨てられるのではないかという恐れを抱いているため、相手と真の意味で親密になるのを避ける。
⑭自分に自信がなく人と親密になることができないのに独りになるのは不安なので、それがお互い手を見境なく
支配したり自分を大切にしない行動に走らせる。
⑮上記の苦しみから依存に走ることも。
これらの傾向は、誰しも多かれ少なかれあるものです。
誰かのためにと思って始めたけれど、途中から自分が苦しくなってきたり、イライラしたり、一生懸命やるほど状況が悪化するとしたら、それは不自然な状態だと認識した方がいいです。
これらの内容は、上級心理カウンセラー勉強で学んだ内容なのですが、資料ではこう結ばれています。
★犠牲になっていませんか?
★乗り出し過ぎていませんか?
★自分を追い立てていませんか?
うわーグサリグサリ。皆さんはいかがですか。