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「上体起こしで首が痛くなる」人のための【安全で効果的なエクササイズ】動画あり
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2021.10.29
目次
「上体起こしで首が痛くなる」人のための【安全で効果的なエクササイズ】動画あり
こんにちは。美姿勢&ヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。
腹筋運動、両手を頭に添えて上半身を起こしてくる、いわゆる「上体起こし」をすると
首が痛くなる経験をされた方はいませんか?
本来、上体起こしをして首や腰が痛くなることはないので、やり方が間違っていただけなのですが
今回は、誰でも知っているあるものをイメージしながら、正しく体を使って上体起こしができるようになる方法をご紹介します。
▼目次
1.上体起こしで首が痛くなるわけ
2.上体起こしで首を痛めないために気をつけること
3.ストローをイメージして背骨を動かしてみよう!
4.まとめ
1.上体起こしで首が痛くなるわけ
手で頭を支えて上体起こしをする時
・背中に板が入ったようにまっすぐになっていたり
・腹筋が弱かったり、使えなかったり
・勢いよく手で引っ張って反動を使ったり
していると、首が痛くなることがあります。
それらは、腹筋運動のやり方やそのイメージを変えることで、十分に予防できます。
2.上体起こしで首を痛めないために気をつけること
首を痛めないためには
- 首を曲げない、長く引き抜くように伸ばす
- 反動をつけない、勢いをつけない
- 胸椎を丸めるようにする
- 腰を床に押し付けるとやりやすい
首・頚椎はとても繊細な部分です。勢いをつけたり、急に曲げたりすると、むち打ちのように痛めてしまうばかりか
不定愁訴の原因にもなりえます。
首は長く伸ばす、頭蓋骨を引き抜く方向へ伸ばすようにしましょう。
上体起こしをする際、丸めてくるのは胸椎(肋骨がついている部分の背骨)を意識してみましょう。
また、腰椎(腰)を床に押し付けるようにすると、胸椎を丸める腹筋を使う感覚をつかみやすくなります。
無理にたくさん体を起こそうとせず、自分の腹筋の力でできる範囲で丁寧に背骨を丸めるようにしましょう。
3.ストローをイメージして背骨を動かしてみよう!
上体起こしの腹筋運動をする時
- 首(頚椎)はまっすぐ。ストローの曲がらない部分
- 胸(胸椎)はストローの蛇腹の部分で曲がる
- 腰(腰椎)は床に押し付ける
ようにイメージして、ゆっくりと動かしてみましょう。
動画で確認してみましょう。
首を痛めず、そして腹筋を効果的に使うイメージを、蛇腹のあるストローで持てたでしょうか。
4 まとめ
上体起こしをして首が痛くなる理由は、フォームが間違っているからです。
首だけを曲げたり、反動をつけたりして、腹筋を正しく使えていません。
首を痛めないための正しい上体起こしのフォームは、頭蓋骨を背骨の延長に引き抜くようにして、腰を床に押し付け
背骨を長く遠回りさせて行います。
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)
大学卒業後小学校教員となるも、心の不調で退職。心身の健康を求めてヨガ・ピラティスインストラクターの道へ進む。
心の不調を克服しただけでなく、正しい身体の使い方を身につけることで、長年の腰痛や反り腰・頸椎症・胃腸の張りなどを克服できることを知る。
姿勢改善を重点に置いた独自のエクササイズ・分かりやすい指導に定評がある。アウトドアヨガによるリトリートも長年行う。
◇インスタグラム https://www.instagram.com/reikomitaku/
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