コラム
column
ストレスと心・脳・体の反応
- 心の健康に関するコラム
- 2011.11.17
☆ストレスと脳・体の反応☆
私達は何らかのストレスを受けると、それを大脳がキャッチします。
→①それは視床下部へと伝えられます。
視床下部は大脳・脳幹と連携して生命活動をコントロールする中枢です。
空腹感・情動・睡眠・体温調整・記憶など。
自律神経の中枢で、呼吸・血圧などもコントロールしています。
ストレスを受けると自律神経系としてはアドレナリンで有名なカテコールアミンが増えて、交感神経を活発化させ、ストレスに対応します。
交感神経が緊張することで、
・活性酸素が増加し内臓に炎症が起きたり動脈硬化、シワが増える。
・血行が悪くなり肩コリ、頭痛、腰膝痛、冷え、アトピーなどになりやすくなる。
・緊張興奮によりイライラ、不眠、恐怖などが起こりやすくなる。
同時に副交感神経の働きが低下することで
・免疫が低下しガン、風邪、感染が起こりやすくなる。
・排泄や分泌能力が落ち便秘、脂肪肝、尿毒症、ウオノメなどになることも。
→②視床下部から脳下垂体に指令が伝えられ、ホルモン分泌の指令がおります。
ホルモンは甲状腺・副甲状腺・胸腺・腎臓・副腎・膵臓・卵巣などから放出され、代謝・内臓の働きや免疫を活性化してストレスに対応しようとします。
しかしストレスが強く度重なると、視床下部がオーバーワークになり、神経伝達物質が消費され、受容体の感度も鈍り、情報が伝わりにくくなるのでうつが生じる危険が出てきます。
不調を生むストレスへの弱さには心も関わっていて、
・几帳面、神経質、完璧主義、頑固、気を使い過ぎる
・仕事中心、趣味や変化のない生活で気持ちの切り替えができない
等も引き金になりえます。
ストレスから様々な脳・体・心の反応があって病気になったり適応したりしているという話でした。
この話題は、少しずつ視点を変えながら取り上げていきたいと思います。