コラム
column
燃え尽き症候群
- 心の健康に関するコラム
- 2011.11.19
☆燃え尽き症候群☆
燃え尽き症候群という言葉は、1974年アメリカの精神分析医ハーバード・フロウデンバーガーが名付けたものです。
熱心に仕事をしていた労働者が急に火が燃え尽きたように、意欲や他人への思いやりを失い、虚しさに襲われる現象に着目したのがきっかけです。
燃え尽きるのは、自分のキャパシティ・許容量をオーバーしたからです。
燃え尽きる人はキャパシティを認めることが「負け」に思えて頑張ってしまうのです。
でも、どこまで頑張れば「勝ち」になるのでしょうか。
その基準が自分の中ではなく他人にあると、他人がプラスの評価をしてくれて初めて、「勝ち・自尊心が満たされる」のです。
しかし、他人の評価は期待通りに返って来ないものです。あてのない博打を無理して続けているようなものです。
他人の基準で自尊心を保つことを繰り返すと、自分自身が空っぽになることも起こり得ます。
もし自分自身に基準があれば、「私は私でOK」と思え、不確定な周りに振り回されることがありません。
自己評価が低いと、他人の評価に頼りがちになります。
また、燃え尽きになる要素は
☆気の抜けない状態が続く
☆強い思い入れ、責任感、使命感を持っている
☆どんなに努力しても報われない
これらはその人の主観なので、絶対ではありませんが、全てが揃うと燃え尽きが起こる可能性は大きいといえます。
世の中で成功している人の中にも当てはまる人は多いのではないでしょうか。
人間は人の中で生きているものですし、人の役に立つから報酬がもらえて生活できる仕組みになっています。
ですから、その意味で人の評価も大切です。
これらの危険から抜け出すには以下の力を意識してつける必要があるとされています。
①自分の限界を認める力
②溜めたり爆発させたりせず、感情を小出しに表現する力
③他人との適切な境界線を持つ力
④はっきりとNOを伝える力
⑤周囲と話し合ったりSOSを求める力
⑥手放したり降参する力
⑦手を抜いたり楽しんだりする力
⑧自分の失敗を許したり頑張った自分をほめる力
自分で自分を見つめ認めることは、ヨガやピラティスをじっくりする中で感じ発見があります。