コラム
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体が硬いのはなぜだろう
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2012.07.08
「僕は生れつき体が硬いんですよ。」
「私も小学校の時体育の授業で、気づいた時にはすでに体が硬かったんです。」
体はいつから硬くなるんでしょう。その体は大人になってからも柔らかくなるんでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんはフニャフニャです。柔らかいです。
大人はくっついている頭蓋骨や仙骨・尾骨、骨盤の骨も小学生くらいまでは不完全でくっついていません。
その時期までに例えばバレエなどをしっかり行えば、バレエに適した驚異的な柔軟性を身につけられる可能性があります。
赤ちゃんは数ヶ月すると首がすわり、腰がすわります。
首がすわるということは、首から肩を固めるのですから、硬くなる第1歩を踏み出したことになります。腰もそうです。
でも、首や腰がフニャフニャだと安定した運動ができませんから、それは必要なことです。
幼児のころから徐々に関節が硬くなる子供が出てきます。
成長期は骨の伸びに筋肉の伸びが追いつかず、関節の動きが硬くなることがあります。
けれども、関節を大きく動かす遊びや運動をしていれば、柔らかいまま保っていられます。
子供の頃に好んだ遊びによっても柔軟性に差が出るということです。
大人になるにつれ、同じ姿勢を長時間続けるようになりますし、ものを書く時は手だけ、歩く時は脚だけ、振り返る時は首だけというように、体の一部分だけを使う傾向があるので、使われない部分は硬くなりますし、連動した滑らかな動きができなくなっていきます。
それでも、大人になってからでも歳を取っても体を柔らかくすることはできます。
骨の細胞も筋肉の細胞も生きていて、常に新陳代謝を繰り返しているからです。
少しずつ無理なくストレッチやほぐしマッサージを積み重ねると、必ず変化があります。
そこで大切なのは、頭です。長年自分は体が硬いと頑固に思い込んできた頭です。柔らかいわけがないと刷り込まれていますし、筋肉が引き伸ばされると防御反応が働いて力が入るようにプログラミングされています。
例えば地面に座って足裏を合わせて膝を上下にパタパタする(合せき)と、股関節が痛くて力が入り、引き戻そうとします。
そこで、
・股関節をさすってみる
・しばらく仰向けで足裏を合わせてボーッとしてみる
・わざと股関節に力を入れてから抜いてみる
ようなことを繰り返して、「股関節は力を抜いても死にはしない。楽にしていて別に大丈夫。」という信号を頭が受け取るようにします。
ストレッチをしていてどうしても頭と体のストッパー・ブレーキが解除できないと感じる時は、そのように
・さすったりもんだりマッサージ、温める
・時間をかけて脱力する
・あえて力を入れてから抜く
エクササイズをすることもおすすめです。
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