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力を「入れる」「出す」/呼吸「吸う」「吐く」の使い分け|快適な体作りのヒント【動画あり】
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2023.02.22
目次
力を「入れる」「出す」/呼吸「吸う」「吐く」の使い分け|快適な体作りのヒント【動画あり】
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
力を入れる|力を出す
普段、特に何も考えずに同じ意味で使っている言葉ではないでしょうか。
では「全力を〇〇」「肩に力を〇〇」には「入れる」「出す」どちらが入ると思いますか?
ヨガ・ピラティスや運動で、呼吸をしながら動いていると
-今は力を「入れて」いるな
-今は力を「出して」いるな
と実感する瞬間があります。
今回は、呼吸の使い分けと「力を入れる」「力を出す」の違いをご紹介します。
▼目次
① 力を「入れる」時と呼吸
② 力を「出す」時と呼吸
③ ヨガ・ピラティスは力を「入れる」「出す」?呼吸の仕方
① 力を「入れる」時と呼吸
上のエアリアルヨガの写真では、体幹の力を「入れて」おかないと、姿勢が崩れてしまいます。
力を「入れる」というと、自分の体の中にため込んでキープする意味がありますね。
呼吸は、息を「吸う」時、空気を体の中に入れるので、力を「入れ」やすいと言えます。
肩に力を「入れる」というと、息を吸って肩を少し持ち上げる印象があります。緊張させておく、というイメージです。
② 力を「出す」時と呼吸
一つ上のピラティスの写真では、うつ伏せで上半身を持ち上げようとしています。
重力に逆らって気合を入れて、強い力を「出す」必要があります。
力を「出す」というと、自分の中に持っているエネルギーを表に出す・発揮するという意味がありますね。
息を「吐く」時、体の中から空気を出すので、力を「出し」やすいと言えます。
砲丸投げややり投げなど投げる時、大きな力を発揮する時に、スポーツ選手が叫んでいるのを聞いたことがあるでしょう。
全力を「出す」というと、体の力だけでなく、自分の持てる能力全般を表現する、発散するイメージですね。
③ ヨガ・ピラティスは力を「入れる」「出す」?呼吸の仕方
それでは、ヨガやピラティスでは力を「入れる」のでしょうか?「出す」のでしょうか?
先ほど例を挙げたように、力をため込んで姿勢をキープする時は力を「入れ」
エネルギーを発散する時は、力を「出す」と表現します。
日常生活一般的には「入れる」時に息を「吸い」、「出す」時に「吐く」ことが多いですが
-ヨガでは、息を吸う時に胸を開き、少し緊張感が高まり「力を入れる」、吐く時はリラックスする
また、ポーズをキープして「力を入れ」たまま、呼吸を繰り返します。
-ピラティスでは、息を吐く時にエクササイズのメイン動作で「力を出し」、吸う時はリカバリーに当てます(流派によります)。
いかがでしたか?意識をしてみると
-肩の余分な力を「入れて」いたら、息を吐く
-背筋を伸ばしたい時は、息を吸って力を「入れる」
など、呼吸も利用して使い分けができますね。
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