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【健康のめやす】武道(上虚下実)|東洋医学養生法(頭寒足熱)とは?【動画あり】
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2023.03.17
【健康のめやす】武道(上虚下実)|東洋医学養生法(頭寒足熱)とは?【動画あり】
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
-頭はのぼせたように暑いのに、手足の先は冷たい
-頭に血が上って、地に足がつかない
経験はありませんか?
これらの状態は、体調不良やイライラなど、心身が落ち着かない・健康ではない状態を表します。
東洋医学や武道で、昔から言われている「健康のめやす」に
-頭(上体)は涼しくリラックスしていて、肚(下半身)は温かく気が充実している状態
があります。
今回は、それらの由来や意味について、ご紹介いたします。
目次
① 上虚下実とは(武道)
上半身はリラックスして、下半身(特にへそ下三寸と言われる丹田)に力が入っている状態を、武道では【心身の安定した理想的な状態】=上虚下実(じょうきょかじつ)と言います。
武道は、地に足がつき、精神的にも安定した状態を目指しています。
対戦相手に「隙」=浮ついたところや、緊張して”あがった”ところを見せないことが大事です。
技を磨き、安定して繰り出すためにも、視野を広げ人間的に成長するためにも、重要な視点のひとつです。
② 頭寒足熱とは(東洋医学養生法)
漢方を含む東洋医学の養生法では、頭(額)を涼しく足(下半身)を温めて、健康を保ちます。
逆に頭に血がのぼった状態は本来の健康ではないとされています。
ちなみにヨガでは、下腹(骨盤底)にあるエネルギーが上にのぼり循環すると考えられています。
③ 日常生活・ヨガに生かす方法
上虚下実・頭寒足熱を、日常生活やヨガに活かして、健康維持増進をはかるには、どうしたらいいでしょうか。
●首肩周りにスペースを空ける
首がすくみ、肩が上がると「気が上にのぼる」状態になるので
肩の力を抜き、耳と肩が離れた姿勢を作り、上半身をリラックスさせて涼しく保ちましょう。
ヨガのポーズを取る時も常にそうです。
●息を吐き切る時の肚の力を意識する
息を細く長く吐ききった時には、下腹が引き締まり、温かくなります。
その力を意識した後ゆるめると、下腹が膨らんで腹式呼吸になります。
丹田の意識の方法には
-お腹を引き締める
-お腹を膨らませる
2つありますが
引き締まったお腹の奥の感覚と、ゆるんでどっしり膨らんだ下腹内の感覚、両方が丹田を意識しやすくさせてくれます。
丹田を意識することで、肩の力が抜け
上半身は涼しくリラックス
下半身は力が入りやすく安定した状態を
作ることができます。
ヨガでは、ポーズによって
お腹を引き締めたほうがいいポーズと
お腹をゆるめ膨らませていいポーズがあるので
ポーズによって選択しながら下半身を安定させ温めてみましょう。
動画で確認します。
いかがでしたか?
快適で健康な心身を実感しやすくなる目安をどうぞ取り入れてみて下さい。
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