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「~べき」・「~しなきゃ」…自分を生きづらくする言葉から自由になろう!
- 心の健康に関するコラム
- 2020.06.06
「~べき」・「~しなきゃ」…自分を生きづらくする言葉から自由になろう!
正論という凶器
「~すべきだ」
「~しなきゃ」
「~でないからダメ」
という言葉を、自分で言ったり、心でつぶやいたり
周りで言うのを聞いたりすることはありますか?
言う時に自覚はないかもしれませんが、改めて見ると
自分や人に対して、正論を押し付ける、非常に鋭い言葉です。
言いすぎると、心が病的になる?
自分に対して言うことが多い場合は、自分をストイックに追い込みます。
「今もっと勉強すれば、大学に受かる!」
は、ポジティブなイメージが頭にある言葉ですが
「今勉強しないと大学に受からないから、勉強しなきゃ!」
というように、~しなきゃ には、ネガティブに自分に命令するニュアンスがあります。
それはおそらく、子供の頃に親に言われてきた言葉が体に染みついていて
それをそのまま、自分が引き継いで言っているのだと思いますが
「~しなきゃ」「~でないとダメ」と、自分にあまり言いすぎると
精神的に窮屈になってしまい、病的になります。
私自身が心の病を悪化させた理由も、そうした『思考の癖』にあったので
それに気づいてからは、これらの言葉は意識して使わないようにしてきました。
心の病を克服した詳細は、拙著『こころを磨くヨガ』現代書林
「~べき」を多用する人
他人に厳しい人は、よく「~べき」を多用します。
「政府はもっと国民の声に耳を傾けるべき」
「匿名で人の悪口を言うのは卑怯だ、堂々と名前を出して言うべき」
…
確かにまっとうな意見、正論です。
本人は、あまり自覚はないかもしれませんが、人を「いい」「悪い」とバッサリ裁き
「~べき」に当てはまらない人に対して、怒りやストレスを持っています。
私も、心の病を悪化させる前は
「タバコを吸う人はダメ」
「不真面目な人はダメ」
のように、自分の厳しい基準に当てはまらない人に対して、イライラしていた記憶があります。
自分で自分を「生きづらく」する言葉
自分を縛り、人に自分の基準を強要する
それは、本人にとっても、自分で自分を『生きづらく』していると感じます。
許せないことが多いほど、心はストレスをためやすく
それが、心身の健康をむしばむこともあります。
「~べき」という鋭い言葉を使う人の心のストレスや怒りの勢いを、怖いと感じて
私は思わずひょいっと避けてしまいます。
レッスンで、気をつけていること
レッスンをする時は、もちろん私の考えや事実をお伝えするのですが
それをどうとらえるかは、人それぞれ自由なので
「~べき」「~しないとダメ」は
危険が伴うことでない限り、言いません。
私は、人に意見を押し付けられるのが苦手で
自由でのびのびとした心身でいたいので
相手に対しても、押し付けをせず、相手の自由を意識しています。
心を自由にして、縛らないことが
体ものびのび動けるひとつのコツだと思っています。
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