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関節がゆるい・締まっているとは?(生まれつき体が硬い人っているの?)【動画あり】
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2022.12.20
関節がゆるい・締まっているとは?(生まれつき体が硬い人っているの?)【動画あり】
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
皆さんは、こんな経験はありませんか?
-ストレッチ歴は長いのに、一向に関節の可動域が広がらない。
-一方、ストレッチをしていないのに関節がよく広がり柔らかい人がいる。
-捻挫をしやすいけれどすぐ治る人と、全く捻挫をしない人がいる。
-関節がゆるい人と、硬く締まっている人がいるのではないか?
-私は生まれつき関節が締まっていて、体が硬いのではないか?
関節がゆるい人と締まっている人、もともと体が硬い人はいるのでしょうか?
今回は【関節がゆるい・締まっているとは】【生まれつき体が硬い人はいるのか】というテーマを掘り下げて
動画つきでご紹介します。
目次
① 関節の可動域を決めている要因3つ
関節の可動域を決めている要因は3つあります。
【骨格】【靭帯】【筋肉】です。
●骨格…例えば股関節はソケットに電球がはまったような形をしているのですが
ソケットの向きや深さ、形や大きさなどが人それぞれ異なるため、骨格によって股関節の可動域が違います。
●靭帯…関節が簡単に外れないように、伸び縮みしにくい包帯のような組織(靭帯)で、関節周りは固定されています。
捻挫をすると伸びてしまい、元に戻らないと言われています。靭帯の長さによって、関節の可動域が変わってきます。
●筋肉…骨・関節を動かしているのは筋肉の伸び縮みによります。筋肉の緊張状態や柔軟性によって、関節の可動域が変わります。
② 関節がゆるい・締まっているとは
主に、私たちが「関節がゆるい・締まっている」という時は、上記3つの要因のうち【靭帯】のことを指します。
-靭帯が長めの人は「関節がゆるい」
-靭帯がタイトな人は「関節が締まっている」
●関節がゆるいと…
捻挫をしやすいが、大けがにはならずすぐ回復する。
関節周りが安定せず、グラグラしていて、動きやすい。
骨盤や体幹を支える筋肉が弱い傾向もある。
●関節が締まっていると…
関節周りが安定していて捻挫をしにくいが、転ぶと大ごとになりやすい。
靭帯と筋肉はつながっているので、筋肉も緊張して硬く締まりやすい傾向もある。
身体の動きのしなりが少ない。
③ 生まれつき体が硬い人はいる?
関節可動域が狭いと「私は生まれつき体が硬いから」と思う方もいるでしょう。
赤ちゃんの頃は、ほとんど誰でも体が柔らかいものです。
関節が完成しておらず、筋肉もリラックスしていて、足を口に持ってきてなめるのは日常茶飯事だったはずです。
成長期になると、骨の成長に筋肉の成長スピードが追い付かないことがあり、また運動不足やストレッチ不足が重なると
筋肉が硬くなっていきます。筋肉と靭帯はつながっているので、その過程で靭帯の締まり具合も完成されてきます。
ですから、生まれつきではなく後天的に、体が硬くなったり関節が締まったりしてきます。
④ 関節が締まっているのは変えられる?
それでは、関節が締まっている・靭帯が短いのは、変えられるのでしょうか?
時間をかけてリラックスしながらストレッチをすると、結合組織の動きが滑らかになります。
例えば「陰ヨガ」というヨガの一流派は、一つのポーズを5分程度キープします。
余分な力を抜きながら伸ばし、筋膜の滑りが良くなります。
筋膜は筋肉や靭帯、内臓など体のほとんどの組織をつなげて覆っている膜なので、その滑りを良くすることによって
ある程度関節の可動域を広げることができます。
いかがでしたか?
骨格は変えることができませんが、一朝一夕には変わりませんが、コツコツとストレッチを積み重ねることによって
靭帯や筋肉の動きを滑らかにして、関節が硬くなるのを防ぎ、可動域を広げます。
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