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生きづらい【心の病回復】存分に「嘆く」大切さ【動画あり】
- 心の健康に関するコラム
- 2023.02.20
目次
生きづらい【心の病回復】存分に「嘆く」大切さ【動画あり】
■著者:美宅玲子(こころケアヨガインストラクター・上級心理カウンセラー)HP: https://mitakureiko.com
摂食障害のうち拒食症の症状として、自分が病気であると認めたくない場合が多々あります。
それが治療を困難にし、心の病回復を妨げています。
同じように、生きづらさを感じた時に、最初はその状態を認めたくない・見て見ぬふりをしたい・拒否をすることがあります。
それは自然な過程ですが、心の病から回復するためには、自分の生きづらさや本音の感情を存分に「嘆き・味わう」ステップが必要です。
今回はその理由や過程を、動画付きでご紹介いたします。
▼目次
① 心の病回復の過程
② 「主観・本音・感情」を嘆くステップ
③ ヨガでできる、心の病回復への働きかけ
① 心の病回復の過程
生きづらさを感じ、それが生活に支障をきたす状態…心の病の症状は、つらいものです。
しかし最初は、自分がつらいことや、心の病であることを認めたくない、見て見ぬふりをしたい、様々な理由をつけてごまかしたくなります。
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次に、やはりつらい・自分の症状や状態・本音の感情に向き合い「嘆く」過程があります。
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存分に嘆くことができると、自分の現状を受け入れることができます。
そこから、本当に前を向きやすくなります。治療に向かいやすくなります。
嘆く前に、自己否定や本音を感じることへの拒否が強く長期間続いた場合、心と体のアンバランスが強くなっていき
本音の感情が暴れ出し、身体症状が強く出ます。何とかしてつらい状況や気持ちを本人が認めるように、より強く出るのです。
② 「主観・本音・感情」を嘆くステップ
自分はこんなにつらいのだ、悲しい、悔しい、苦しい、怒り、、、そういった感情が中に隠れていたのが出てくると
嘆きのステップが始まります。
たとえ一見それが自分勝手な論理であったとしても、本人がつらいと感じていて、症状が出ていることは事実なので
それをそのまま受け入れる過程が不可欠です。
思ったことを書いたり(人に見せる必要はない)、芸術や体の動き(運動)に表現したり、医者や信頼できる人に表現したりすることは
混乱した状態を徐々に整理するのにも役立ちます。
③ ヨガでできる、心の病回復への働きかけ
ヨガの特徴は、ポーズを取りながら、自分の心や体がどう感じているのかを、素直に感じ取ることです。
人と比べたり、自分で自分を評価したりすることなく、何を感じても肯定し続けることで、安心して本音を感じ受け入れられるようになります。
それは、心の病回復の過程と全く同じです。自分でメンタルヘルスをつくる方法を身に着けています。
■こころケアヨガ(自律神経調整)呼吸法・傾聴心理コース/ https://mitakureiko.com/instructor/
では、自律神経の働きを整えるヨガポーズを取りながら、じっくりと自分で自分の感覚を感じ、本音を受け入れる作業を繰り返し
自分で自分の心を回復させるためのコースです。
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