コラム
column
【プチ・リトリートのすすめ】日常を離れて気軽にストレス解消|外でヨガ・脱スマホ…
- 心の健康に関するコラム
- 2025.05.02
【プチ・リトリートのすすめ】日常を離れて気軽にストレス解消|外でヨガ・脱スマホ…
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
仕事、家事、日常の人間関係などで日々追われるように生活して、疲弊していませんか?
忙しい日常生活からいったん離れて、ストレス解消をしたり、自分や日常生活を違う角度から見つめなおしたりする
『リトリート』が今、注目されています。
今回は『リトリート』の意味と内容、日常に気軽に取り入れる『プチリトリート』
また人気の『ヨガリトリート』についてご紹介します。
リトリート・ヨガリトリートにはどんな内容・効果があるのか、選び方や注意点はあるのか、深堀りしていきます。
この記事を読めば、自分に合ったリトリートの取り入れ方が分かり、心身共に健やかで充実した生活を送ることができるでしょう。
目次
1.リトリートとは?~日常を離れ「気づき」を得るメリット
リトリートとは、日常から離れ、心身をリフレッシュさせる旅という意味合いがあります。
ただ、観光と違うのは、静かに自分自身と向き合い「気づき」…新しい発見を得ることが、目的のひとつであることです。
例えば、仕事や家事できゅうきゅうとして生活していたのが、自然の中でゆっくり自己を観察したら
・呼吸が浅くなっていたな
・肩に力が入っていたな
・そんなに頑張らなくてもいいかもしれないな
・リラックスするって心地いいな
などと、余裕を持って気づくことができます。
リトリートをすることで、狭くなっていた視野が広がり、日常生活をポジティブにとらえなおすことができ
心身がリラックスして、よい方向へ進むことができます。
●リトリートの期間
およそ数日~1週間程度、海や湖、山や森など深い自然の中で過ごします。
●リトリートの内容
瞑想や心理セラピー、ウォーキングやエステ、哲学やヨガ、断食など様々なレッスン・アクティビティで
自然を満喫できるプログラムがあります。選択可能なことも多いです。
●リトリートの効果
日常から離れ、自然環境の中で静かに自分自身に向き合い(自分がどう感じているか観察し)
あらためて自分自身への気づきを得ることができます。
食事も自然食(または断食)で、心と身体(体調)を整えます。
●リトリートの選び方
あらかじめ、リトリートへ行く目的を意識してみましょう。
- 体質改善なら断食のあるプラン
- 学びを深めるなら哲学や栄養学などの専門講座があるプラン
- 非日常の環境にどっぷり浸かるならハイキングやカヌーなどアクティビティのあるプラン
- 癒しが目的ならエステや入浴などの設備が充実しているプラン
- ヨガ三昧な生活を送りたいならヨガリトリート
また、メインの講師がいる場合は、講師との相性がいい方が快適なので
事前に問い合わせとやり取りをしたり、オンラインのレッスンを受けたりするのもおすすめです。
●リトリートのメリット
- 自然の中で、日常とは違う環境に集中・没頭できること。
- 自分と向き合い「気づき」を得ることで、その後の人生が豊かに変わること。
- ストレスの少ない環境と自然食(断食)等で健康を取り戻し、快適な体調を実感できること。
●リトリートのデメリット
数日間~1週間の日程をねん出することが、難しい方もいるでしょう。
場合によってはネットがつながりにくい不便な場所へ行くので、連絡が必要な方にとってはストレスかもしれません。
宿泊と食事、プログラムが数日~一週間分、また行き帰り交通費がかかるので、金銭面で出費が多くなります。
●リトリートへ行く時の注意点
リトリート中は、日常生活から離れて環境に没頭できた方がストレスが少なく、効果的なので
リトリート中に、スマホであまり連絡を取らなくても済むように事前に準備しておくとよいでしょう。
自然の中は、街中と違って天気が変わりやすかったり、朝晩の冷え込みが合ったりするので
上着や雨具、歩きやすい靴を用意しましょう。
●リトリートの例
- 温泉のあるホテルでビーガン料理、ヨガ、森林浴、瞑想などのプログラムを受けられる
- 森の中の断食道場で、酵素ジュースでの断食と森林浴、岩盤浴、エステなどを受ける
- 海や湖近くの古民家・自然の中で一日中ヨガや哲学、自然食のプログラムを受ける
もちろん他にも様々な場所&プランがあります。「リトリート」で検索をしてみましょう。
2.リトリートをもっと気軽に~プチリトリートとは?
遠くのリゾート地まで何泊もかけて泊りに行かなくても、リトリートの要素は気軽に取り入れることができます。
リトリートで得られる「気づき」「リラックス」「リフレッシュ」を、より短時間で身近な環境で得る活動を「プチリトリート」と言っています。
かなり身近な例で言うと
・木の幹を触ってみる
・星空を眺めてみる
・花の香りをかいでみる
と、ほんの一瞬、日常のせわしなさから離れてリラックスし、ホルモンの分泌が良くなります。
『あぁ、自然に気づくことを忘れていたな』『心地いいな』と、普段使わない感覚を使って「気づく」ことでしょう。
リトリートとプチリトリートを並べて比べてみましょう。
●プチリトリートの期間
10分~1日間、身近な自然や公園・道端などでも気軽にリフレッシュできます。
●プチリトリートの内容
- 空を眺める、植物に見入ったり香りをかいだり触ったりする
- 川沿いや海・山・公園などを歩いて五感の変化を感じる
- 公園や自然の中で瞑想やヨガをする
●プチリトリートの効果
日常生活の中でふと立ち止まって自然を感じることで、気軽にリフレッシュや気づきを得ることができます。
その効果の持続性は、リトリートに比べると短いかもしれませんが、特別な場所へ行かなくても、自然に目を向けて五感を使うだけで
リラックスしたり、気分転換したりすることはできます。
数時間~日帰りで行ける場所での自然体験・ヨガプログラムで、十分別世界の癒しや価値観の変化を感じることもできます。
●プチリトリートの選び方
自分一人でできることではなく、自然のアクティビティプランに参加したい場合は
- 場所と時間
- 興味のある内容かどうか
- 価格は予算に合っているか
日帰りなので、普段遊びに行くときと同じように気軽に選ぶことができます。
●プチリトリートのメリット
- リトリートに比べるとだいぶ安価で、気軽に選んで参加できる
- 日帰りなので、電波が通じなくて困ることも少なく、日常生活との切れ目によるストレスがない
- 数十分~数時間で終わるプランなので、他の自分の用事と掛け合わせて選ぶこともでき、あらためて日程を空ける必要がない
●プチリトリートのデメリット
- 体質改善を望む場合は、断食や自然食などで少なくとも数日間を要するため、プチリトリートでは体質改善まではいかない。
- 数十分~数時間で集中して自然や自分の内面に没頭し「気づき」を得る分、心身が日常に戻るのも早い。
●プチリトリートへ行く時の注意点
プチリトリートといえど、山や自然深い場所へ行く場合は、歩きやすい靴や雨具、汗をかいたあとのタオルや着替えなどの準備があった方がいいでしょう。
交通が多少不便であったり、プチリトリートに予想外に時間がかかる可能性もあるので、前後のスケジュールや行き帰りの予定は、余裕を持って立てましょう。
3.プチリトリートの例~外でヨガ・デジタルデトックス…
それでは、数時間で完結する気軽な「プチリトリート」の例をご紹介します。
●スマホを置いて出かける
スマホがあると、メールをチェックしたり、ネットサーフィンをしたりして、頭が落ち着きません。
呼吸が浅くなり、肩に力が入り、自分自身に対する気づきが無くなってしまうので
あえて、スマホを触れない場所に置いて、出かけてみましょう。
スマホに関することを忘れて、何をしますか?何を考えますか?何に気づくでしょうか。
改めて客観的に、普段の自分の忙しさや無駄な時間の過ごし方などに気づくかもしれません。
スマホがないことで、かえってリラックスしている自分に気づくかもしれません。
●日常行かない自然の中へ行く
日常の通勤路やショッピングの場所ではなく、人が少ない自然の中を訪れてみましょう。
周りの目を気にせず、自由で開放的な気分になれる場所がいいです。
特に外は、太陽の光が自律神経の働きを整え、緑の香りが癒し効果を与え、自然の持つゆらぎが人間の波長を整えてくれます。
普段人工的な場所でブルーライトを浴びて暮らし、人工添加物の入った加工食品を摂っていると
私たちが本来持つ自然のリズムを乱し。ストレスが溜まります。
自然の中へ行くことで、人間本来の健康的な状態を取り戻します。
●時間を気にせず歩く
普段「17時までに帰らなければ」「12時までに終わらなければ」などと時間に追われて生活していると
ついその癖で時間を気にして急いでしまいます。
しかし、プチリトリートは歩くことそのものでリラックス・リフレッシュ・気づきを得ることが目的て
目的地を決めて観光することが目的ではありません。
右、左、右、左と歩を進めててくてくと歩いているそのこと自体を心地よく感じながら、時間を気にせず歩いてみましょう。
歩く、深呼吸をするなど、リズミカルな運動は、セロトニンという幸せホルモンを分泌することが分かっています。
●外でヨガをする(ヨガリトリート・アウトドアヨガ)
ヨガは、自分のペースでポーズを取りながら、呼吸の様子や伸び感・違和感などを内観します。
「動く瞑想」でもあり、自分自身と向き合って「気づき」を得る点ではリトリートと同じです。
さらに、外の自然の中でヨガを行うことで、自然の持つ癒し効果・リラックス効果と相まって
よりリトリート効果を高めさせてくれます。
また、ヨガのポーズは日常生活ではしない体勢が多く含まれ、関節の可動域をたくさん使います。
普段使わない筋肉や神経を使うことで、夢中になり、常識で凝り固まっていた視野を広げさせてくれます。
ヨガの持つ非日常性と、自然を掛け合わせることで、より身近な環境でもリトリート効果を得ることが可能です。
4.外でヨガをするヨガリトリート・アウトドアヨガの例
外で行うヨガリトリート・アウトドアヨガには、どのような場所・種類があるでしょうか。初心者向けのものから順にあげていきます。
①パークヨガ
…公園の原っぱで行うヨガ。芝生に座るピクニック気分で気軽に行うことができます。
②ビーチヨガ
…砂浜で海を見ながら行うヨガ。リゾート地の宿泊施設のオプションプログラムにある場合も。
③森林ヨガ
…森の中で行うヨガ。リゾート地の宿泊施設のオプションプログラムで、森林セラピーとセットになっている場合も。
④ハンモックヨガ
…森の木の下などでハンモックを吊り下げて身体を預けて行うヨガ。逆さまになることもできる。
⑤サップヨガ
…サーフィンよりも大きく安定したボードに乗り、海や湖などで行うヨガ。水の近さとバランスを楽しめる。
5.少し本格的に~ヨガを主目的としたリトリート
ヨガには本来
- 心と身体のバランスを取る
- 自分を見つめ、瞑想する
といった、リトリートと同じテーマがあります。
ヨガが好きな方には、宿泊をしながらヨガと食事療法をメインに行うリトリートツアーもおすすめです。
どっぷりとヨガと自然に浸り、心身内側から生まれ変わって帰ることができます。
日本だけでなく、東南アジアやインドなどでも幅広く開催されているので、調べてみてはいかがでしょうか。
6.まとめ
リトリートとは、日常を離れ、自分とゆっくり静かに向き合うことで、気づきを得るリラックス&リフレッシュ活動のことをいいます。
とはいえ何日間も家を空けることができない時に、数時間~1日で気軽にできるリトリートを「プチリトリート」といいます。
スマホを持たずに出かける、日常行かない自然の中へ行く、外でヨガをするなど、意外と手近でできることがあります。
筆者は外でヨガをする「アウトドアヨガ」をプチリトリートの方法として主催して17年になります。
下記に詳細も載せましたので、興味のある方はご覧ください。
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)
大学卒業後小学校教員となるも、心の不調で退職。心身の健康を求めてヨガ・ピラティスインストラクターの道へ進む。
心の不調を克服しただけでなく、正しい身体の使い方を身につけることで、長年の腰痛や反り腰・頸椎症・胃腸の張りなどを克服できることを知る。
姿勢改善を重点に置いた独自のエクササイズ・分かりやすい指導に定評がある。アウトドアヨガによるリトリートも長年行う。
◇インスタグラム https://www.instagram.com/reikomitaku/
■アウトドアヨガ最新情報・スケジュール・お申込み・ご質問はこちらから
■アウトドアヨガの詳細はこちら