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ストレスホルモン30%減!自己実現にも導くヨガの新形態【アウトドアヨガって何?】
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2024.06.09
ストレスホルモン30%減!自己実現にも導くヨガの新形態【アウトドアヨガって何?】
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■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
海や高原などリゾート地のホテルのオプションとして「ビーチヨガ」「サップヨガ」などを見かける機会が増えてきました。
美しい自然に滞在するだけでなく、その中で体を動かし伸ばす活動を通して、より健康になれるプログラム「アウトドアヨガ」。
近年の健康観~ただ病気ではないという状態ではなく、身体的、精神的、社会的にも良好な状態を求め
自分が納得する人生を送るために積極的に行動する「ウェルビーイング」「ウェルネス」という概念や生き方を志向する人が増えています。
今回は、そうした健康や幸せな人生とは何か、またアウトドアで行うヨガが健康で幸せな人生に役立つ理由について
アウトドアヨガ歴16年、年間約25回のイベントでのべ200人以上を体験に導くインストラクターが解説します。
目次
① ウェルビーイングとは~健康で幸せな人生を送るために
WHO世界保健機構は、1946年に発足し、日本では1948年に効力が発生しました。
その憲章によると
「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。」
とあります。
文章で言うと明快ですが、実際はそのようにはっきりと「健康」と言えない人の方が多いのではないでしょうか。
-病院では異常を見つけられないのに不調を感じる「未病」
-精神的ストレスから日常生活に支障をきたす「心の病」
を抱える人が増える一方
-病気を抱えていても、生きがいを保ち積極的に生きる人
-家族はいなくても、友人や医療従事者などと連携を取って自分らしく生きる人
なども増えています。
どれだけ健康に気遣っていても、病気やケガ・アクシデントに見舞われることはあります。
その時、単に病気ではないとか、目に見える環境が満たされているだけでなく
自分が「幸福である」と持続的に感じられるかどうかが、重要ではないかと考えられるようになりました。
ウェルビーイング研究者・前野隆司教授によると、人間がどのような時に「幸せ」を感じるかについて
4つの因子を挙げています。
1.「やってみよう」因子(自己実現と成長)
夢や目標を見つけ、それに向かって努力したり、成長したりしていくとき、幸福度は増します。逆に、「やらされている感」を持っている人や、やりたくない、やる気がないのに行動している人は幸福度が低いです。
2.「ありがとう」因子(つながりと感謝)
周囲にいるさまざまな人とのつながりを大切にする人、感謝の気持ちを持っている人や、思いやりがあり、親切な人は幸せです。逆に、孤独感や孤立は幸福度を下げます。
3.「なんとかなる」因子(前向きと楽観)
どんなことも楽観的に捉えることができ、常にチャレンジ精神をもって取り組んでいる人は幸せです。
4.「ありのままに」因子(独立と自分らしさ)
他人と比較することなく、自分らしく生きている人は幸福度が高く、人と自分を比べ過ぎる人は幸福度が低い傾向があります。
そうした因子を満たす積極的な生き方をした時に、幸福度や心身の健康が高まります。
② アウトドア(自然)の効果
普段都会で生活し、仕事や日常生活でストレスを抱えているビジネスパーソンが、一週間自然の中で生活をすると
ストレスホルモンが30%低下し、リラックス神経である副交感神経の働きが10%高まったというデータがあります。
自然には、寄せては返す海の波や風のそよぎ、木漏れ日や炎のゆらぎ、川のせせらぎの音など
規則性と不規則性が同居する「1/fゆらぎ」があり、それは人間の身体にも存在するため
自然の中にいることで、そのリズムが共鳴して、安らぎを感じると言われています。
また、森林の緑の香りは、かいで0.2秒で直接脳に伝わり、反射的に心地よさを感じています。
自然の中にいることで、人工的な環境では活性化しない五感や体内の機能が活性化します。
③ ヨガの効果
ヨガは、呼吸に合わせて体をまんべんなく動かし伸ばし、無理をせず快適なポーズを選んで行います。
それにより、柔軟性・筋力・バランス力・心肺機能のアップに加え、全身の血流やリンパの流れの改善
免疫力アップや自律神経・ホルモンバランスの調和、リラックスが深まります。
そして注目すべきは精神的な効果です。ヨガはポーズを通した「瞑想」をすることで
自分自身に対する客観的・主観的な「気づき」が深まります。
内側から沸き起こる心地よさと幸福感、前向きな姿勢、感謝や自分らしさに関する気づきが生まれます。
ヨガが単なる身体的な健康法を超えて「幸福」「ウェルビーイング」につながるポイントが、ここにあります。
④ アウトドアヨガと、その効果
ホモサピエンスの研究によると、ウェルビーイングを高める活動とは
・自然の中で
・十人前後の人と一緒に
・同じ目的の活動をする
ことだということが分かっています。
それはまさに「アウトドアヨガ」で行う
・自然の中で
・十人前後の人と一緒に
・ヨガを行い、楽しみを共有する
にぴったり当てはまっています。
自然の中にいる効果とヨガそのものの効果、そしてウェルビーイングを高めるアウトドアヨガ活動とが重なり
アウトドアヨガは自分自身を健康に、そして自己肯定感を高め、幸福な人生を積極的に送ることに役立ちます。
いかがだったでしょうか。皆さんの周りで身近に、アウトドアヨガを体験できる機会はありますか?
どうぞご自身の健康と持続的な幸福を体感してみてくださいね。
最後に、私が担当しているアウトドアヨガをご紹介します。
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