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【ストレッチ素朴な疑問】骨?筋肉?お尻の下ゴリゴリするのは何?【動画あり】
- 身体・姿勢・健康に関するコラム
- 2023.01.02
目次
【ストレッチ素朴な疑問】骨?筋肉?お尻の下ゴリゴリするのは何?【動画あり】
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com
ヨガのポーズやエクササイズ・ストレッチで床に座り、お尻を動かした時に「ゴリゴリ」と音がしたり
何かお尻のところで動くような感じがしたり、違和感を感じたことはありませんか?
「ゴリゴリするので気になる」「私だけ?変なのでは?」と思われる方もいらっしゃるので
今回は、お尻がゴリゴリいう原因についてご案内します。
また「座っているとお尻が痛い」「お尻が凝ってゴリゴリする」というお悩みの原因と対処・予防法についてもご案内します。
▼目次
① お尻がゴリゴリしやすいポーズ・動き
② ゴリゴリ音がする場所・理由
③ ゴリゴリに関連する筋肉
④ お尻が凝る・痛くなる理由
⑤ お尻の凝り・痛みを予防する方法
① お尻がゴリゴリしやすいポーズ・動き
- ●一番上の写真にある、足裏を合わせた「合せきのポーズ」で骨盤を前後左右に動かす
- ●次の写真にある、ストレッチポールの上で骨盤を前傾・後傾へと動かす
などで、お尻の底にある骨や筋肉がゴリゴリいう感覚を感じることがあるでしょう。
② ゴリゴリ音がする場所・理由
《場所》
ゴリゴリと音がする場所は、骨盤の一番下で、左右にある「坐骨」です。
坐骨は、名前の通り座った時に座面に着く骨で、腰骨などいわゆる骨盤の骨(腸骨)とひとつながりになっています。
坐骨周辺(骨盤周辺)には、筋肉が幾重にもかぶさっており、一番大きな筋肉が「大殿筋」と言います。
お尻のふくらみを作っている主な筋肉です。
《理由》
- ●骨盤を前傾させると、坐骨が後ろを向き、大殿筋が坐骨の後ろへとずれていきます。相対的に骨より筋肉が後ろへ動いていくときに、ゴリゴリ・ぼりぼりといいます。
- ●骨盤を後傾させると、坐骨が前を向き、大殿筋が坐骨の前へとずれていきます。相対的に骨より前に筋肉が動いていくときに、ゴリゴリ・ぼりぼりといいます。
③ ゴリゴリに関連する筋肉
坐骨を覆っている筋肉だけでなく、坐骨に付着している筋肉もあります。
- ●大腿二頭筋
- ●半腱様筋
- ●半膜様筋
主に、ももの裏側や内ももを通る筋肉です。
骨盤を床など硬い部分の上で動かして、ゴリゴリいうことで、これらももの筋肉をマッサージすることができます。
骨盤を動かして、坐骨や周辺の筋肉がゴリゴリいうこと自体は自然なことです。
お尻をマッサージして、股関節周りをほぐしていきましょう。
④ お尻の筋肉が凝る・痛くなる理由
お尻の筋肉が凝ったり、痛くなったりする原因には
- 長時間の座り姿勢で坐骨が圧迫され、血流が悪くなる
- 座る姿勢が悪く、お尻の筋肉に負担がかかる
- 腰痛・椎間板ヘルニア
- 運動でももの裏側や梨状筋が過労・炎症
等が挙げられます。
《座り姿勢》
長時間座っていると、座面に当たるお尻の骨「坐骨」が長時間強く圧迫された状態になります。
- 特に骨盤が後傾(後ろに体重をかけて座る)すると、足裏に体重がかからず、お尻に全体重がかかって、より坐骨の圧迫が強くなります。
- 逆に骨盤が前傾(前に体重をかけて腰が反る)すると、腰の筋肉が緊張します。するとすぐ隣り合うお尻も凝ってきます。
《腰痛》
腰痛や椎間板ヘルニアでも、腰の筋肉の凝りがお尻、ももへと伝わり、お尻が硬く凝って痛くなります。
《運動》
多くの運動は脚(股関節)を動かすために「ももの筋肉」「お尻の筋肉」を使います。
過労やウォーミングアップ・クールダウン不足により、お尻の筋肉が凝ります。
⑤ お尻の凝り・痛みを予防する方法
《座り姿勢》
まず、座る際は長時間同じ姿勢にならないように、定期的に立ったり歩いたり、ストレッチをしたりしましょう。
坐骨の圧迫が強くなり過ぎないように、足裏に体重をかけて座るようにし、骨盤を立てる(後ろや前に寄りかからない)ようにしましょう。
クッションを置くのもいいでしょう。
《ストレッチ》
ストレッチは写真のように足首をももに乗せる「梨状筋のストレッチ」、脚を伸ばして前屈する「ももの裏のストレッチ」が代表的です。
《運動時》
運動(日常生活でも重い物を持つ時など)前後にはウォーミングアップ・クールダウン(歩く・ストレッチする等)をして
筋肉が固まらないようにケアしましょう。
まとめ
座ってお尻を傾けた時に「ゴリゴリ」いうのは自然です。
坐骨についているお尻の筋肉の位置が変わる時に出る音です。
一方お尻が凝る・痛い場合は「長時間の不良な座り姿勢」「運動前後のケア不足」が原因になることが多い。
定期的に立ちストレッチをしたり、骨盤を立てて足裏に体重をかけて座ったり、運動前後には軽いストレッチでケアをすることが予防になります。
■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)
大学卒業後小学校教員となるも、心の不調で退職。心身の健康を求めてヨガ・ピラティスインストラクターの道へ進む。
心の不調を克服しただけでなく、正しい身体の使い方を身につけることで、長年の腰痛や反り腰・頸椎症・胃腸の張りなどを克服できることを知る。
姿勢改善を重点に置いた独自のエクササイズ・分かりやすい指導に定評がある。アウトドアヨガによるリトリートも長年行う。
◇インスタグラム https://www.instagram.com/repurebody_yoga_pilates/
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