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【胃がポッコリ】肋骨・あばらが広がる理由と予防法2選|ピラティス【動画あり】

  • 身体・姿勢・健康に関するコラム
  • 2023.01.15

【胃がポッコリ】肋骨・あばらが広がる理由と予防法2選|ピラティス【動画あり】

■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)HP: https://mitakureiko.com

 

  • -胃の周りがポッコリしている
  • -肋骨が開いている気がする

気になったことはありませんか?

おへそ周りではなく、胃の部分がポッコリするのはなぜでしょうか?

どのように予防したらいいでしょうか?

 

肋骨が開くのは、実は肋骨だけでなく背中が緊張しているからです。

背中の緊張と胃のポッコリはどう関係しているのでしょうか?

また胃のポッコリを解消するエクササイズを、ピラティスの呼吸法からご紹介します。

 

▼目次

  1. ① 「肋骨が開く」とは?何が良くない?
  2. ② 肋骨が開く・胃が出る原因2つ
  3. ③ 肋骨を締める・胃を凹ませるには
  4. ④ 肋骨を締める・胃を凹ませる呼吸法・エクササイズ

 

① 「肋骨が開く」とは?何が良くない?

肋骨は

  • ・背骨の「胸椎」から鎖骨の間につながる「胸骨」まで、肺や心臓を守るように「かご」状に取り囲んでいる8本の骨
  • ・胸椎から出て、胸骨までつながらない4本の「浮遊肋骨」があります。

肋骨の一番下には「横隔膜」があって、その下の内臓の位置を支える役割もしています。

 

本来なら、呼吸のたびに肋骨が動き、背骨や腕の動きをしなやかにしたり、呼吸を深くしたり、内臓をあるべき位置に収めたりしているのですが

何らかの原因で「肋骨が開いたままになる」と

  • ・息が吐き切れなくなり呼吸が浅くなったり
  • ・背中が硬くなって腰が反り、腰痛の原因になったり
  • ・内臓を支える筋肉が緩み、お腹が出たりします。

 

肋骨が開く」とは、みぞおちから左右の肋骨のなす角度が「90度以上」になっている状態を指します。

 

② 肋骨が開く・胃が出る原因2つ

肋骨が開き、胃が出る原因は2つあります。

 

1)肋骨を持ち上げる「肋間筋」が緊張している

肋骨の間にあって、息を吸う時に肺を広げるために使われる肋間筋

それがゆるまずに、息を吐く時もずっと緊張したままになっている(吸ったままの形)

それが普通の姿勢になっているということです。

 

息を吸ったままの形では、息を吸う時の自律神経・交感神経が優位な状態が続きます。

精神的にも筋肉的にも緊張した状態が続いています。

 

2)背中の筋肉が緊張している

胃が出るのは、胃の周りの腹筋がゆるんでいるということです。

胃の周りの腹筋がゆるむのは、その裏側にある背筋が緊張しているからです。

背骨周りの背筋が緊張するのも、交感神経の緊張と関係があり、精神的にも筋肉的にも緊張した状態が続いています。

 

【関連記事】【ぽっこり胃を引っ込める】肋間筋・呼吸トレーニング|吐く時の”コツ”【動画あり】

 

③ 肋骨を締める・胃を凹ませるには

胃の周りの腹筋がゆるむのは、その裏側にある背筋が緊張しているからと説明しましたが

私たちの筋肉は、裏側同士にある筋肉(拮抗筋)がバランスを取って姿勢を作っています。

 

例えば、肘を曲げる時は力こぶの筋肉(上腕二頭筋)が縮み、二の腕の筋肉(上腕三頭筋)がゆるみ

肘を伸ばす時は、二の腕の筋肉が縮み、力こぶの筋肉が緩みます。

力こぶの筋肉と二の腕の筋肉は、拮抗筋の関係にあります。

 

ですから、肋骨を締める・胃を凹ませるように腹筋を縮めるには、その裏側の拮抗筋である背筋をゆるめる必要があります

背筋が緊張したままだと、胃を凹ませる腹筋を縮めることができないのです。

胃を凹ませながら、背中をゆるめるという意識が大切です。

 

④ 肋骨を締める・胃を凹ませる呼吸法・エクササイズ

では、肋骨を締め、胃を凹ませるためのエクササイズ・呼吸法をご紹介します。

  • ●肋骨に手をカバーするように添えて、肋骨が左右に広がるように息を吸います

※肋骨が前に開いたり、肩が上がったりするのではなく、引き戸が開くように。

息を吐きながら、左右に広がった肋骨同士を寄せて、胃を引っ込めていきます。

その際、背中の筋肉が緩み、面積が広がるイメージを持ちます。

 

  • ●椅子の背もたれや壁に背中を寄りかからせ(お尻も後ろにつける)息を吸って

吐きながら、胃の裏側を背もたれや壁に押し付けるようにしてみましょう。

胃を凹ませ、肋骨を寄せる筋肉が使われます。

 

【関連記事】【痩せ筋トレ】胃のポッコリを引っ込める!肋骨あみ込みエクササイズ【動画】

 

動画でチェックしてみましょう。

 


まとめ

肋骨は本来みぞおちから左右の肋骨のなす角度が90度未満になっているのですが

精神的な緊張、背中の緊張、反り腰など姿勢のクセによって

胃が出て背中が緊張すると、反り腰から腰痛になることもあります。

胃を突き出したり背中を緊張させたりするクセに気づき、ピラティスの胸式呼吸のエクササイズを通して

背中を緩めながら肋骨同士を寄せる感覚をインプット(普通の状態に)して

身体の前後の筋肉のバランスを整えたいものです。

 

【関連記事】【胃・下腹ひっこめる】ピラティス・胸式呼吸|骨盤底引き締め・ネイブルトゥスパイン【動画あり】

 

■著者:美宅玲子(ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター)

大学卒業後小学校教員となるも、心の不調で退職。心身の健康を求めてヨガ・ピラティスインストラクターの道へ進む。

心の不調を克服しただけでなく、正しい身体の使い方を身につけることで、長年の腰痛や反り腰・頸椎症・胃腸の張りなどを克服できることを知る。

姿勢改善を重点に置いた独自のエクササイズ・分かりやすい指導に定評がある。アウトドアヨガによるリトリートも長年行う。

◇インスタグラム https://www.instagram.com/repurebody_yoga_pilates/

 

 

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